2022年8月5日国民会議シンポジウムのご報告

オンラインで8月5日に実施されました薬剤開発促進WGのシンポジウムには、約250名もの方々が参加いただき、発表後のアンケートにも多数の声が寄せられ関心の高さが伺われました。

また様々なメディアで本シンポジウムでの発表を取り上げていただき、患者・患者家族//医療者/製薬企業それぞれの目線で小児の薬剤開発が重要な課題であり、現状は成人や海外と比べて大きく環境が劣っていることが示されました。

本シンポジウムでは、「小児がんの薬剤開発の現状‐国民会議の目指すところ‐」がテーマとなっており、現状の問題を提起することに留まりましたが、今後現状をどう変えていくのかについても議論を重ね、提案する活動も進めようと思っております。

ご参加いただいた方々には重ねてお礼申し上げますとともに、皆様の周囲に本課題についてご存知ない方がいらっしゃいましたら、ぜひこの課題や本WGの活動内容をお伝えいただければ幸いです。


シンポジウムの内容

【患者家族】ラブドイド腫瘍患者遺族 鈴木隆行 の発表
 闘病時に分子標的薬の使用を模索し、国内事情と剤形に阻まれた事例の紹介

【患者家族/患者団体】神経芽腫患者家族/神経芽腫の会 共同代表 浦尻みゆき の発表
小児がんとドラッグ・ラグ、ドラッグ・ラグのはざまに置かれた患者家族の声

【医師】国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍科科長 小川千登世 の発表
分子標的薬による小児がん治療効果の向上、日本のドラッグ・ラグの現状と要因分析・海外の潮流、抜本的な制度改革の提言

【製薬企業】大原薬品 取締役 研究開発本部長 早川穣 の発表
小児薬剤開発の困難性と企業としての投資判断の現状と課題、海外の取り組み紹介

発表者への質疑とパネルディスカッション